文部科学省では、今後の我が国のスポーツ政策の基本的方向性を示す「スポーツ立国戦略」の策定に向けて検討を進めてきており、検討を踏まえて「スポーツ立国戦略(案)」を取りまとめま、公表しました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/07/1295841.htm
詳細は、
スポーツ立国戦略(案)の概要 (PDF:303KB)
スポーツ立国戦略(案) (PDF:731KB)
大切なことは、何のためにスポーツ政策を推進するのかということです。
本文中の
2、世界で競い合うトップアスリートの育成・強化
関して
何のためにトップアスリートを育成・強化するのか?
ただ、メダルを取るだけの為に国の税金を使うのかということです。
日本では、スポーツができれば、勉強はしなくてもよいという風潮があります。
アメリカや北欧では、スポーツより学校が大切です。
極端な言い方になりますが、勉強が出来ない人は、スポーツをしないで勉強しなさいと言うことです。
そのために、アメリカのNCAAでは、1週間の練習時間を決めて、アスリートが練習のために勉強する時間がなくならないように制限しています。
スポーツはあくまで、余暇であり、スポーツが生活の保証をしてくれるわけではないからです。
アメリカでは、スポーツで成功したアスリートは、引退後に社会に出でも成功しています。それは、文武両道を実践しているからです。
だから、アスリートがどこにいても尊敬されるのです。
引退後も、社会に貢献しているのです。
日本では、文武両道がなくなりつつあります。スポーツの英才教育でスポーツしか出来ないアスリートを育てています。勉強する暇がありません。
いや、コーチが監督がそんな時間を与えないのです。
スポーツが出来るだけで、大学に入り卒業し、大手企業に入り・・・。
一見恵まれているように見えますが、引退後は大変です。
スポーツでは成功しても、社会に出るとみんな苦労しています。
当たり前です、学ぶべき時に、学ぶことをしなった付けが引退後に回ってくるのです。
一番の被害者は、アスリートかも知れません。
引退後のことを考えると、まわりが「余計なことを考えるな」「スポーツに集中しろ」と言います。もっともらしいですが、これが問題です。
本当に、大学や企業、コーチや監督は、選手のことを考えて老いるのでしょうか? 私にはそのように見えません。
もし、アスリートで将来が心配な人は、私に相談してくれればアドバイスします。
メールを頂ければと思います。なるべく返信いたします。
これからの日本を支えるのは、体育・知育・徳育のバランスを持ったアスリートだと思っている。
スポーツをするアスリートが好きだからこそ、今の日本のスポーツのあり方を心配しているのです。
アスリートの目標は、メダルを取ることでなく、引退後に何をするかだ。
メダルを取ることは、通過点なんだ。
高校野球も同じだ、甲子園で優勝することが人生の目標ではない。
その経験を、人生においてどのように生かすのかが大切なんだ。
アスリート頑張れ! スポーツの目標でなく、人生の目標を持て!
植田真司