「文」を極めるには「武」によって培われれる健全な肉体と精神が必要であり、
「武」を極めるには「文」によって培われれる明晰な頭脳が必要である。
という意味と解釈しています。
文武両道のキーワードは、「良い習慣」と考えています。
「文武両道、日本になし」という本がありました。
「日本には、文武両道の人がいないが、
アメリカでは、スポーツと引退後の社会の両方で成功している人が沢山いる」
という内容です。
なぜ、日本で文武両道が育たないのか?
私は、システムの違いだと思います。
アメリカには、文武両道を育てるシステムがある。
アメリカの大学ではNCAA(全米大学体育協会)が、
1週間に○○時間以内と練習時間に制限をかけています。
(一日中練習していたら、勉強する時間がなくなるし、体にもよくない)
さらに、学業が駄目だと、クラブをやめさせられることになる。
(学業を重視しています)
また、練習時間を制限しても、十分な勉強時間は取れません。
そこで、練習にも、勉強にも集中力が必要になってきます。
結局、時間を有効に使うようになり、良い習慣が身につくわけです。
企業も、「勉強だけ」「スポーツだけ」という人より、応用力があり、良い習慣を持った人を採用するのではないでしょうか?
将来のために、今何をしなければならないのか?
もう一度考える必要がありそうです。
植田 真司
しかし、慶応義塾大理工学部の福谷浩司さんがドラフト1位でドラゴンズに指名されましたね。文武両道ですごいなぁーと思いました。
さらに、大学ゴルフ界にも文武両道でがんばり、プロで戦える選手が出てきたので、紹介します。
まず、高野隆さんという選手です。彼は、東京大学法学部4年です。新潟県出身で、中、高校時代には日本ジュニアゴルフ選手権競技に4回出場し、文武両道で頑張り 、東大法学部に合格した。日本学生ゴルフ選手権競技には3回出場し、朝日杯争奪日本学生ゴルフ選手権には4年連続出場し、最高6位に食い込む活躍を見せた。さらに、厳しい予選を勝ち抜いて、日本アマチュアゴルフ選手権競技に出場したスーパー文武両道ゴルファーです。
次に、辻田晴也さんです。彼は和歌山県立医科大学の1年です。中学時代には大阪府ジュニアゴルフ選手権2位、関西中学校ゴルフ選手権4位、全国中学校ゴルフ選手権で24位に入った男です。高校は天王寺高校に進学し、さらに高校時代には全国高等学校ゴルフ選手権に3回出場し、関西高等学校ゴルフ選手権では最高2位になるなどの活躍をしてきた男です。大学は和歌山県立医科大学に進学し、六大学交流戦では3アンダー69で回り、2位に13差をつけ圧勝し、西日本医科学生総合体育大会では2打差で敗れ2位、西日本医歯薬新人戦では2アンダー70で回るものの、マッチングスコアカード方式で2位となった。将来は医者兼プロゴルファーになるでしょう。
最近の若い選手は、強豪私立高校、大学に進学してからプロになる選手が多いだけに、この人たちは異色ですね。楽しみです。
ゴルフ界も野球界に負けずに、将来は文武両道プロゴルファーが誕生するでしょう