プラスチックは、今やあらゆるところで使われている。
最も汎用性の広い材料といえる。
プラスチックには、2種類の樹脂がある。
熱可塑性樹脂 (Thermoplastic resin)
温度が上がり、ガラス転移温度または融点に達することによって軟らかくなり、目的の形に成形できる樹脂のこと。
熱硬化性樹脂 (Thermosetting resin)
温度が上がると重合を起こして高分子の網目構造を形成し、硬化して元に戻らなくなる樹脂のこと。
代表的な熱可塑性樹脂
ポリエチレン(PE) サッカー等防具、スキー靴、スーパーの袋
ポリプロピレン(PP) PPロープ、バケツ
ポリ塩化ビニル(PVC ビニール) 合成皮革(野球ベース表面、キャディバック)
ポリエステル(PET=ポリエチレンテレフタレート) ペットボトル、人工皮革、ウエア
エチレン酢酸ビニル(EVA) シューズのソール
ポリアミド(=ナイロン ) シューズのアッパー、ウエア
ABS樹脂 (アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン) ゴルフヘッドインサート、野球用ヘルメット、スキー板表面材
ポリカーボネイト ヘルメット、空手防具、ゴーグル (透明)
ポリウレタン(PU)* シューズのミッドソール
代表的な熱硬化性樹脂
ポリウレタン(PU)* シューズのミッドソール、スキー靴
エポキシ樹脂 複合材料の母材として
熱硬化性樹脂は硬くて熱や溶剤に強いので、スポーツ用具の表面処理や焼き付け塗料などにも使用される。
*ポリウレタンは、熱可塑性ウレタンと熱硬化性ウレタンがあり、一般的に普及しさまざまな用途に使用されている樹脂である。
繊維製品(ストレッチ素材) 水着
人工皮革・合成皮革 サッカーボール、手袋
靴底など
弾性材 陸上競技場のトラックやテニスコート
ウレタンフォーム(シーリング材、充填剤、断熱材)
塗料
接着剤
ウレタンについて詳しく知りたい方は下記へ
http://www.urethane-jp.org/shiritai/shiritai_2.htm