今や2大スポーツメーカーといえば、ナイキとアディダス。
この2社がどのようにして大きくなったのか?
業界1位がナイキ。本社は、アメリカ、オレゴン州のビーバートン。グループに、コンバース、コール・ハーン等のブランドを持ち、2006年度のグループ全体の売上高は約150億ドル(約1兆8,000億円)、営業利益約21億ドル(約2,500億円)。ナイキブランドのみの売上高は、約130億ドル(約1兆5,600億円)です。
(とりあえず、1ドル=120円 1ユーロ=160円 で換算)
業界2位がアディダス。本社は、ドイツのヘルツォーゲンアウラッハ。グループにリーボックや2006年度の売上高は、約100億ユーロ(約1兆6000億円)です。
ちなみに業界3位がプーマで、2006年度の売上高は、約50億ユーロ(約8000億円)です。
1位、2位が激しく争っていて、3位との差が開いている感じがします。
その理由として、ナイキ、アディダスが、M&Aにより会社を大きくしているといえます。
過去を見てみると、
2003年7月、ナイキ(米)が、コンバース(米)を3億500万ドル(366億円)で買収。
2005年8月、業界2位のアディダス(独)が、業界3位のリーボック(米)を31 億ユーロ(約4,800億円)で買収し、ナイキの売上げに大きく近付いた。
当時の売上げは、
1位) ナイキ 140億ドル
2位) アディダス 80億ドル
3位) リーボック 40億ドル
(アディダスがリーボックスを買収することで 120億ドルへ)
2007年10月 今度は、ナイキ(米)がアンブロ(英)を2億8,500万ポンド(666億円)で買収。
このようにして、両企業は大きくなってきた。
ナイキは、ヨーロッパのサッカー市場を狙い、アディダスは、アメリカの4大スポーツ市場を狙っているといえる。
世界3大スポーツ用品開発国として、アメリカ、ドイツ、日本と考えたとき、もう少し日本の企業に頑張ってもいらいたいと思う。
事実、歴史という点では、ナイキ、アディダスより、ミズノの方が古いのである。
大きくなることが良いことだとは思わないが、新しいスポーツ用品を開発するには、それなりの開発費用が必要である。日本企業の売上げが、ナイキの営業利益にも満たないという現状では、画期的なスポーツ用品を研究開発をすることは難しいだろう。
2008年は、日本企業の躍進に期待した。